myチェキの話

はじめに

ビジュアル系のバンドでは、メンバーのポラロイド写真(チェキ)をくじ引きでランダムに販売することがあります。
価格はだいたい500円か1000円。1枚1枚違う写真だったり、サインの書かれた当たりチェキが入っていたりとトレカとはまた違う形でコレクター心をくすぐり、同時に効率よくお金を落とせる(バンドにとっては売上になる)システムです。当然セットでチェキホルダーも物販で売られているし、CDリリース時のインストアイベントではメンバーとのチェキ撮影会もよく開催されています。
このようにビジュアル系が好きな人にはわりと身近なものなので、チェキ本体、つまりカメラを持っている人もたまに見かけます。

きっかけ

それはもう4年前になりますが、中村直志さんが現役を引退されると聞いてグランパスに出戻り、翌年新たに応援したいと思う選手を見つけた時のことです。
昔は「試合さえ観られればそれで良い」と思っていたのですが、defspiralのライブに行くようになって数年が経ち、ファンレターを書いたり、イベントで顔を合わせCDやライブの感想を話し、応援の気持ちを伝えることが身についた私は、ごく自然にサッカーでもそれをしたいと思うようになっていました。


「推しにファンレターを書き2shotチェキを撮りたい」
「サッカー選手のチェキが欲しい」


手紙の話は割愛するとして、まずは一番ベーシックなinstax mini 8を探してみることにしました。

カメラの話

現行のモデルだけでもいくつか種類があり、カメラだけでなくスマホの画像をチェキフィルムに印刷するもの、大きいサイズのフィルム、さらに最近はスクエア型に印刷できるもの等バリエーションも豊富です。詳しくは富士フイルムのwebサイトへ。


instax mini 8は前述の通り一番ベーシックなモデルで、機能は非常にシンプル。
特徴と注意点は

  • 基本的にポートレートに適している
  • 晴れ〜くもりの屋外orある程度明るい室内で、対面している人を撮る距離がベスト
  • そのためあまり接近しすぎるとピンぼけする(別売の接写用レンズで解決)
  • 夜や暗い部屋、遠景もうまく撮れないことがある。闇に溶け込みがち。
  • 明るさはダイヤルで調整する
  • フラッシュの範囲も対面している人を写す距離なので風景はうまく撮れないこともある

といったところ。アナログです。
それからフラッシュ強制発光なので、シャッターを押す前に相手なり施設なりに確認する癖をつけるのがいいと思います。というかしようね! だいたいの人は急に眩しくなったら嫌がるか、驚いて目を瞑ってしまいます。
後続のもっと高スペックのモデルでは接写やフラッシュや明るさの問題に対応しているものもあるので、余裕がある人はこちらもいいと思われます。


本体さえ買ってしまえばあと最低限必要なのはフィルムくらいで、10枚ひと組でカセットのようなものを充填して使っていきます。
余白部分に柄の入ったフィルムもあり、それはそれでとても可愛いのですが私は白いフィルムを使っています。
なぜならバンドマンのようなチェキを求めているから。


そう、動機は「撮りたいものがあるからカメラを買う」「カメラを持ってみたい」ではなく、サッカー選手のチェキが欲しいから。ならばバンドで売っているチェキの体裁に寄せるべきなのです。

使い方の話

  • 実店舗のカメラ屋さんではチェキ本体とフィルム20枚、アルバムや書き込み用のペン、デコテープ等がセットで10000円くらい
  • ネット通販だと本体+フィルム枚数は忘れましたが7000円弱〜、セット内容を増やすにつれ価格はアップ

というところが多く、アルバムはバンドの物販で買えばいいや〜と安易に考えて(我ながらよく調教されている)後者で購入。
持ち運ぶ時は本体と換えフィルムと細マッキーをポーチに入れています。


クラブにもよりますが、Jリーグは選手と直接逢えるような機会が多いのが魅力のひとつです。
最初に2shotチェキを撮ってもらったのは忘れもしないファン感謝デーで、グランパスは日によって練習後にファンサービスの時間を設けているため、そこでも写真を撮ってもらったりサインを書いてもらえたりします。推しが移籍するまではよく通っていた。
地域のイベントに出演したり、試合の告知のためにチラシを配ったりすることも。なんて良いところだろうJリーグ

白フィルムチェキの良いところは、撮ったその場でサインを入れてもらえること。
意外とベテラン選手の方が「雑誌の撮影でポラを撮って、サインを入れて読者にプレゼント」などやっていたからなのかすんなり意図を理解してくれたりします。


そしてマスコットを撮る時も大活躍。

ふんわりした写りがグランパスくんのもふもふ感をさらに可愛らしく見せてくれます。
世界で1枚だけのグランパスくんチェキをこの手で撮れる喜びといったらありませんね。


ポートレート撮る上で参考にした本はこちら。

パパとママのための にっこり写真のレッスン (ヨシモトブックス)

パパとママのための にっこり写真のレッスン (ヨシモトブックス)

写ルンです並みにシンプルなカメラなので、通常のカメラのテキストよりもこういう本が役立つ。

収納の話

専用のアルバムが販売されている他、タワーレコードの推し色チェキホルダー(バンドやアイドルのファン向け商品)をクラブカラーで選んでも楽しいかも。
チェキはカードサイズなので、ポケットに収納するタイプのアルバムなら名刺ホルダーで代用できます。


ただしチェキは劣化しやすく、紫外線や湿気でも色あせてしまうので、用心するなら台紙に貼り付けて透明フィルムでコーティングするタイプのアルバムが良いそうです。デコり甲斐もある。
またカメラ屋さん(写真屋さん?)でL版写真に焼き直すことも出来るので、気に入ったチェキが撮れたら早めに持ちこむのもおすすめ。