Jリーグサポーターとパーソナルカラー第二弾

長い前置き

先日、少しばかりショッキングな出来事があった。
愛するグランパスの赤いユニフォームが似合わなくなっていたのだ。

瑞穂での試合が終わってマスコットグリーティングに向かうために化粧室で鏡を見たら、恐ろしく顔色の悪い自分が映っていた。
別にこの日体調が悪かった訳ではない。前の試合の時に試したお直し用の優秀な某プチプラパウダーも持ってきていたので、塗り直せばそれなりに整えられると思った。5月の試合でも真夏日で大汗をかいたけれど、これで美白マット肌を取り戻せたのだ。
ところがいくらパウダーを塗り直しても肌の質感が戻らない。というよりも化粧しているように見えない。「これ今本当に顔に乗っているの?」というくらい変わらない。
確かに照明は豊田より暗いが、それだけでマットに作った肌がこんな風に見えることはない(ライブハウスに通っている人間が言うのだから間違いない)。
パウダー以外の化粧品も前回とフルセットまったく同じ。


違うものはたったひとつ、ユニフォームだった。昨シーズンから応援しているゴールキーパーの選手のユニでもなく、前回の豊田で配布されて着ていたシャーベットイエローのガールズユニでもなく、約一年ぶりに着た赤いユニフォーム。
それは正式なユニフォームからデザインの簡略された廉価版で、襟のVネックが蛍光オレンジ色に切り替えられていた。
パーソナルカラー・サマーの鬼門とされる色が顔色と化粧を打ち消していた。

パーソナルカラーとユニフォーム

もちろんデザインに非はない。私には合わなかっただけで、この襟のおかげで綺麗に着られたというイエローベースの人もきっといると思う。
(付け襟か何かで対処できないか考え中)


少し話は逸れるが、切り替えのパターンが功を奏す場合もあって、たとえば私は2018シーズンのアルビレックス新潟のユニフォームを所有している。これはオレンジ×青の縦真っ二つツートンで、襟のVネック部分が青。だから蛍光オレンジに苦手意識のある私でもすんなり着られて馴染んでいる。顔周り大事。


Jリーグサポーターはチームカラーやユニフォームを基準に、いわばドレスコードのようにコーディネートしたり、他の服や小物を買うことがよくあるので、自分に合う着こなしや応援スタイルとの兼ね合いに悩む人も多いだろう。
パーソナルカラーについて復習すると、簡単に言えば人の容姿や雰囲気をいくつかのパターンに分けて分析・プロデュースする考えの一つ。イメージコンサルタントといって、肌の色だけでなく骨格や顔のタイプなど様々な観点がある。それに沿ってプロデュースすることでその人の持っている美しさを引き出す手段である。
着たい服は着ればいいが、これが威力を発揮するのはビジネスやフォーマルの場であると言われている。

ユニフォームはフォーマルウェアである

試合会場でおしゃれすることの是非はよく話題に上がるが、ここで私は「サポーターにとってユニフォームはフォーマルウェアである」という仮説を立てたい。
フォーマルウェアを綺麗に/美しく着たいと思うのは当然のことだと思うし、そのために自分をケアしたり、コーディネートやTPOを考え、周りの目を気にするのも当然あっていいことだと思う。その姿を見せたい相手や同伴者のことを考えて着ることもあるだろう。
それでも個々に譲れないポイントや、ドレスコードを守りながら自分を表すこだわりを忍ばせることだってできる。
そして何かの理由(病気や障害など)で配慮が必要ならそれも守られるべき。


あと清潔感。以前よんどころない事情で鳥栖のゴール裏に入ったら、デオドラントシートの匂いがして感動した。うちもああいうスタジアムにならないかな……パートナー企業のDiNOMENさんと資生堂さんに密かに期待。


ライブや夏フェス、サッカーと関係ないイベント、果ては免許証の写真撮影などにユニフォームを着てくる心理も「それがフォーマルだから」で説明できる。
持っている服の中で一番立派で(だいたい一番高い)、自分が最も強くて格好良くなれるとっておきの服だから着てくるのだ。
*1

結論と余談

水樹奈々のJUMP!という曲に「最上の笑顔で行こう! 新しい戦闘服-ドレス-着て」という歌詞があって、私はそれがとても好きだ。戦闘服と書いて、ドレスと読む。
その舞台に臨むための勝負服のように、大事なカラードレスのようにユニを着るからこそ、自分の好きなスタイルや似合う色を吟味してそのコーデと試合の日を楽しみたい。


勝敗の世界である以上笑顔だけではいられないが、こんな脳天気なサポーターが1人くらいいてもいいと思う。
私自身は暗い人間だけど、とびきり可愛く元気いっぱいに盛り上げようとするマスコットのグララを見ていると、その活気がどんなに必要とされることか分かる。


楽しんで勝ちに行くために、私たちはユニフォームを着るのだ。


余談だけど、移籍してすぐの選手がチームに馴染んでいるのが傍目にも分かりやすかったり、古巣に戻った選手が「やっぱり○○のユニが似合うね」と言われたり、逆に何年経ってもしっくり来ないようなケースがあるのも少なからずパーソナルカラーに関係していると思う。
玉田圭司選手がV・ファーレン長崎に移籍してからライトブルーのユニ姿を見て、その透明感に驚いたものである。彼たぶんブルベ夏だったんたな……。

*1:通気性も良くて動きやすいからライブにユニ着ていくの大好き! 体の可動域が普通の服と全然違う。