2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

連城三紀彦『愛情の限界』

パズル色が強いように思う。けれども、罠と計算と騙し合いの連続展開であることは、連城の恋愛小説の傾向ともほぼ一致する。 連城作品において嘘は矛盾ではなく、むしろそれを通して真実(もしくは恋)を書くツールだと思う。