2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

いい加減にしてくれ

最近読んだ本のことではありませんが(本当です)、どうしても言っておきたいことがある。 ミステリでたびたび登場する、同性愛の扱いについて。 「見えない人」ではないんです。 意外な人間関係、意外な犯人、意外な動機だと思っているのか、よく「どうだ」…

太田忠司「紅の悲劇」

紅の悲劇 (ノン・ノベル)作者: 太田忠司出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2002/06メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る「直前に読んだ本で満足したから、もう今なら何読んでも許せる」と思って勢いで読んだ。 というか、ミステリだとは思ってない…

愛川晶「七週間の闇」

七週間の闇 (講談社文庫)作者: 愛川晶出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/11メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見るこれ好きです。 「解いた先にあるものが怖い」というホラー的な楽しみもあって、特に文庫版のエピローグが良い。…

有栖川有栖「迷宮逍遥」

迷宮逍遥―有栖のミステリ・ウォーク (角川文庫)作者: 有栖川有栖出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/03メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (12件) を見る評論集。「山口雅也論」も収録されていました。 それから、「パタリロ!」について…

石持浅海「セリヌンティウスの舟」

セリヌンティウスの舟 (カッパノベルス)作者: 石持浅海出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/10/20メディア: 新書 クリック: 9回この商品を含むブログ (118件) を見る感情面からの推理は狂人の論理でもない限りあまり好きじゃないけど、前半からロジックの応…

買っちゃった!

・エラリー・クイーン「ローマ帽子の謎」 ローマ帽子の謎 (創元推理文庫 104-5)作者: エラリー・クイーン,井上勇出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1960/12/02メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (26件) を見る・アントニー・バー…

告知

リスト「2007年版、中井のお気に入りたち」を作りました。 中井が2007年読んでブログに感想を書いたミステリの中から、特にお気に入りの「心の一冊(×複数)」をリストアップしたものです(2007年発行でないものも含みます)。 「2007年版、中井のお気に入り…

収穫!

・北原白秋訳「まざあ・ぐうす」 まざあ・ぐうす (角川文庫 緑 120-4)作者: 北原白秋出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 1976/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (9件) を見る・横溝正史「本陣殺人事件」 本陣殺人事件 (角川文庫)作者: 横溝正史出版社/メ…

芦辺拓「歴史街道殺人事件」

歴史街道殺人事件 (トクマ・ノベルズ)作者: 芦辺拓出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1995/08メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る輪切りの理由が凄い。 それにしても、森江君って壮絶な人生送ってるよねぇ。

ギジェルモ・マルティネス「オックスフォード連続殺人」

オックスフォード連続殺人 (扶桑社ミステリー)作者: ギジェルモマルティネス,Guillermo Mart´inez,和泉圭亮出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2006/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (25件) を見る本ミス誌上で話題になっていたの…

ちょっと思ったんだが

江戸川コナンは何ゆえ「推理マニア」を自称するのに「ホームズ、ホームズ」しか言わないのだろう。 私に言わせれば、ホームズは確かに格好いい台詞も言うし、良いトリックもある(「赤毛連盟」なんか好きだった)けど、「どこに手がかりがあったっつーんだよ…

漫才

A:えー、本日は「あいにくの雨で」…… B:どこが雨だよ嵐じゃないかよ!「あいにく」っていうのは小降りだからサマになるんだよ!あいにくの雨で (講談社ノベルス)作者: 麻耶雄嵩出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/05メディア: 新書 クリック: 3回この商品…

サン・ジョルディの日

今日はサン・ジョルディの日ということで、実は昨日新たに本を買いました。ふしぎの国のアリス ― Alice's adventures in Wonderland 【講談社英語文庫】作者: ルイス・キャロル,Lewis Carroll出版社/メーカー: 講談社インターナショナル発売日: 1997/04/01メ…

ここ数日間の出来事

・サークルの人に「アリスさん」と呼ばれた(有栖川ファンを公言していたため) ・テレビを見たら、ジャニーズアイドル(と思われる)がイカレ帽子屋の帽子をかぶっていた(10/6のカードがシルクハットに刺さっているやつ)

米澤穂信「犬はどこだ」

犬はどこだ (ミステリ・フロンティア)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/07/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (244件) を見る「自分と似ている人間」同士をかみ合わせた、終盤のスリル…

有栖川有栖「赤い鳥は館に帰る」より

赤い鳥は館に帰る 有栖川有栖エッセイ集作者: 有栖川有栖出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/03/26メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る有栖川といえば言わずと知れた阪神タイガースだけど、珍しくサッカーの…

有栖川有栖×鈴木有布子「孤島パズル」連載第5回(「コミックBLADE avarus」より)

COMIC BLADE avarus (コミックブレイド アヴァルス) 2008年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: マッグガーデン発売日: 2008/04/15メディア: 雑誌 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見る江神さんが! かわいい!! いや、江神さんはいつでも素敵だけど、…

「怪奇探偵小説名作選6 小栗虫太郎集」(ちくま文庫)より

怪奇探偵小説名作選〈6〉小栗虫太郎集―完全犯罪 (ちくま文庫)作者: 小栗虫太郎,日下三蔵出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/05メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る読んだのは ・完全犯罪 ・方子と末起「方子と末起」はエス関…

フレキシブル図書館

凄いぞK大図書館。 「研究用がメインで、文芸書はそんなにないだろう」と思っていたんだけど、ちくま文庫の棚に「怪奇探偵小説名作選」やら「坂口安吾全集」やら短編ミステリ傑作選やらごろごろありました。 安吾全集には探偵小説ばかりを集めた一冊もあり…

有栖川有栖「マジックミラー」

マジックミラー (講談社文庫)作者: 有栖川有栖出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 99回この商品を含むブログ (31件) を見るQ.なぜ今、手に取ったのですか。 A.空知(と片桐の関係)に萌えるためです。 ……いいじゃ…

米澤穂信「クドリャフカの順番――「十文字」事件」

クドリャフカの順番―「十文字」事件作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 126回この商品を含むブログ (262件) を見る久しぶりに一気読みした本。「そうそう、学園祭ってこうだよねー」と大ウケ。 ち…

E・A・ポォ「モルグ街の殺人」(岩波少年文庫)より

モルグ街の殺人事件 (岩波少年文庫 (556))作者: エドガー・アラン・ポー,横田美晴,Edgar Allan Poe,金原瑞人出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/08/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (11件) を見る・アッシャー家の崩壊 …

山口雅也「キッド・ピストルズの慢心」

キッド・ピストルズの慢心―パンク=マザーグースの事件簿 (講談社ノベルス)作者: 山口雅也出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/09メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る軽いと思いきや一気に暗転する「執事の血」に満足。 「ピンク・ベラドンナの…

名探偵萌え

私じゃありません。作中の香月が「木更津の名探偵ぶりに萌えている」という指摘が、解説中でなされているのです。 ということで、本日の収穫は ・麻耶雄嵩「名探偵 木更津悠也」 名探偵 木更津悠也 (光文社文庫)作者: 麻耶雄嵩出版社/メーカー: 光文社発売日…

森村誠一「人間の証明」

人間の証明 (カッパ・ノベルス)作者: 森村誠一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る名づけて「推理小説殺人事件」。 その心は。「死ぬほど退屈」 何たってね、前半はほぼ観光案内ですよ。取材の成果っ…

芦辺拓「裁判員法廷」

裁判員法廷作者: 芦辺拓出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/02メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (40件) を見る昨日、芦辺拓を話題にしたのは伏線です。 「審理」について 「本格ミステリ07」で読んだときの感想があるので、参照に。…

素人との分かれ目

余談ですが、ミステリ素人(まったく読まない〜キャラ読み等のライトなファンまで)とミステリマニア(本当に「ミステリ」が好きな人)の分かれ目は、「芦辺拓を読んでいるか」にあると思う。 法月とか山口雅也あたりだと、有名であるがゆえに広く読まれる。…

キャラ読みについて

上のエントリとは全く関係ありません。今日あったことの話です。 初対面の人に「推理小説が好きで、好きな作家は有栖川有栖とか……」と言ったら、「私も結構ミステリー好きだよ」「有栖川読んでるよ」と返されました。嬉しくなって話を聞いていったのですが、…

山口雅也「日本殺人事件」

日本殺人事件 (創元推理文庫)作者: 山口雅也出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/05メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (19件) を見る舞台こそ特殊だけど、キャラに山口印が付いてる気がする……というくらい、いつも通りの山口雅也。

岡嶋二人「99%の誘拐」

99%の誘拐 (講談社文庫)作者: 岡嶋二人,西澤保彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/06/15メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 103回この商品を含むブログ (253件) を見る気分じゃなかったみたいで、確かにレベルは高いんだけど、「心から楽しめた」って程…