2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧
近いうちにアリスを再読せねば。
会社の陰謀とかメイントリックの細かさも読み応えがあるが、何も知らずに恋に生きる2人の少女の関係が凄まじい。いがみあい罵りあいのキャットファイトが、いつの間にか友情に通じていく過程が熱い……
アイデンティティを破壊し尽くすラストが、灰のイメージと重なって美しいと思いました。
御前の探偵っぽい見せ場もあった(笑) ハレルヤ。
精神分析医がクライエントにとっての最良の説明をつけていく筋書き。 広義のミステリに属するものの、診療室を舞台にしながら、その訴えの裏にある駆け引きを描いているあたりがスリリングでした。ちょっとした会話に著者らしさが覗くところが好き。
雪の断章 (創元推理文庫)作者: 佐々木丸美出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/12/21メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 11回この商品を含むブログ (22件) を見る頑ななまでに生きて、どこかで乾いているような空気を思わせる世界観が大好きです。
群衆リドル Yの悲劇’93作者: 古野まほろ出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/12/16メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (26件) を見る序盤は文体にそれこそうげらぽんだったものの、探偵役の設定と伏線がしっかり繋がっていた…
あわせ鏡に飛び込んで (講談社文庫)作者: 井上夢人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/10/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (42件) を見る
夢ごころ (角川文庫)作者: 連城三紀彦出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1991/12メディア: 文庫この商品を含むブログを見る雨月物語を下敷きにしたノンミステリ短編集で、収録作では「紅の舌」と教科書に載っていてもおかしくない美文の「その終焉に」が好き…
ジャンル偏愛で悪かったわねえ。 箱庭だろうと盲目だろうと、 視野が狭かろうとどんな目線だろうと、 目的がミステリであろうとキャラであろうと、 何にも比べられないくらい私はここが好きだ。
・井上夢人「あわせ鏡に飛び込んで」 ・佐々木丸美 「罪・万華鏡」 「沙霧秘話」 「雪の断章」 「崖の館」 「夢館」 「忘れな草」 佐々木丸美は「罪・万華鏡」以外すべて講談社文庫。
少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)作者: 北山猛邦出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/01/30メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 105回この商品を含むブログ (128件) を見るこれは凄い! 世界観を構築していた要素や小道具、挿話ま…