2022-01-01から1年間の記事一覧

サラ・ピンスカー『いずれすべては海の中に』

いずれすべては海の中に (竹書房文庫)作者:サラ・ピンスカー竹書房Amazon短編「オープン・ロードの聖母様」を読んで泣きたくなるような懐かしい気持ちになった。 演奏を録画してホロ技術で再生する"ライブ"が当たり前になった時代で、生の音を求める聴衆の前…

奈倉有里『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』

夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く作者:奈倉有里イースト・プレスAmazonいい意味で真面目で、エッセイで一番と断言できるくらい読みやすくて好きな文章だった。 研究者・翻訳家である奈倉有里さんの、ロシア文学を研究するため留学されていた学…

療養中にあってよかったもの

ひとつ前のエントリーにも書いたが、先月とうとうコロナウィルスに感染し、発熱で自宅療養していた。 隔離期間が明けて外に出られるようになると、「実は私も濃厚接触者になっていた」「友達がかかったと聞いた」「親戚が」等々ほとんど会う人会う人皆さん全…

ミア・カンキマキ『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』

発熱のためPCR検査を受け、陽性で自宅療養しておりました。 出勤必須の職種なので隔離期間中はお休みに。体力も落ちるし咳は止まらないし、同居家族も疲れ切っている。 もはや誰もが罹患しうることとはいえ良いことがありません。隔離期間が終わったら少しず…