2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2007年版、中井のお気に入りたち

中井が2007年読んでブログに感想を書いたミステリの中から、特にお気に入りの「心の一冊(×複数)」をリストアップ。作品ごとにリンクを張っているので、もう少し長い感想も読めます。 なお、2007年発行でないものも含みます(むしろ大部分が過去の作品です…

森雅裕「ベートーヴェンな憂鬱症」

ベートーヴェンな憂鬱症 (fukkan.com)作者: 森雅裕出版社/メーカー: 復刊ドットコム発売日: 2005/12/25メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る相変わらずハードボイルドには慣れてないけど、腹黒チェルニーがすげ…

氷川透「逆さに咲いた薔薇」

逆さに咲いた薔薇 (カッパノベルス)作者: 氷川透出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/09/17メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (26件) を見るうーん、作家志望シリーズはやりたいことが解りやすいんだけど、今回はよく判らない。 もし何か含…

そういえば

アニメイトにも行ったら、新刊コーナーに桜庭一樹「少女には向かない職業」の創元推理文庫版が積んであった。少女には向かない職業 (創元推理文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/12/23メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 82回この…

本屋にて

ちょっと大きな書店に行ったら、店内の宣伝用(?)テレビを使って 「見逃した人のために『ガリレオ』9・最終話 放映中」 と断わり、録画したビデオを流していた。 これ考えた人、誰! お話させて下さい! と言うところでした。

山口雅也「ミステリーズ 完全版」

ミステリーズ《完全版》 (講談社文庫)作者: 山口雅也出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/07/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (29件) を見る面白い! 「解決ドミノ倒し」みたいな、一編すべて解決編っていうの読んでみたかっ…

人生で何度目

イブといえば、去年よりによってクリスマス・イブに「翼ある闇(麻耶雄嵩)」を読んでしまったことが思い出されます。あれ、英題が「MESSIA」なんだよねぇ。 人生で何度目かの間違いを犯した、と思っています。翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベ…

西澤保彦「ナイフが町に降ってくる」

ナイフが町に降ってくる (ノン・ノベル)作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 1998/10メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見るイブに読むことになるとは。まぁ舞台は夏なんだけどね。 内容はなかなか面白かったし、「当事者が納得すればい…

石持浅海「Rのつく月には気をつけよう」

Rのつく月には気をつけよう作者: 石持浅海出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2007/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (83件) を見る表題作を推協のアンソロジーで読んで、面白かったので。 でも、他の作品はシンプルすぎて物足…

坂木司「ワーキング・ホリデー」

ワーキング・ホリデー作者: 坂木司出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/06/01メディア: 単行本 クリック: 30回この商品を含むブログ (50件) を見る読んだのは9月くらい? ミステリじゃない(短編かどうかも微妙)ので書かなかったが一応、補完する意味で…

加納朋子「虹の家のアリス」

虹の家のアリス (本格ミステリ・マスターズ)作者: 加納朋子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (28件) を見る続いても日常、しかし短編本格。このシリーズは割と好き。 個人的には「猫の家のアリス」が印象に残…

北村薫「六の宮の姫君」

六の宮の姫君 (創元推理文庫)作者: 北村薫出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1999/06/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (125件) を見る思わぬ素材が面白い構図を描く。 ただ、相変わらずミステリ部分とそれ以外とのバランス…

東野圭吾「ゲームの名は誘拐」

ゲームの名は誘拐作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/11/19メディア: 単行本 クリック: 35回この商品を含むブログ (82件) を見る文章にスピード感があって読ませる。ほぼ一気読み。 ストックホルム症候群の使い方が絶妙。一見どうでもいいと…

笠井潔「バイバイ、エンジェル」

バイバイ、エンジェル (創元推理文庫)作者: 笠井潔出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1995/05/12メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 70回この商品を含むブログ (87件) を見るシリーズ第一作だからそう見えるのかもしれないけど、最後の犯人の追い詰めが冗…

愛川晶「カレーライスは知っていた」

カレーライスは知っていた (光文社文庫)作者: 愛川晶出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/11/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (9件) を見る「美少女(代理)探偵事務所」を読んだあと、追加された作品があるということで文庫…

田中啓文「落下する緑」

落下する緑 永見緋太郎の事件簿 (創元クライム・クラブ)作者: 田中啓文出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/11/29メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (45件) を見るこれも読みたいって騒いでたのに。 ミステリ的には「挑発する赤」か…

伊坂幸太郎「死神の精度」

死神の精度作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/06/28メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 148回この商品を含むブログ (657件) を見る読みたい読みたい言っといて記入漏れってどんなん。 表題作の爽やかさにやられ、「…

年内記入漏れ・その1(たぶん)

読んで字のごとく。 読んだけどブログ書くの忘れた、という作品のメモ。

大崎梢「配達あかずきん」

配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)作者: 大崎梢出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/05/20メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 40回この商品を含むブログ (164件) を見る「パンダは囁く」で、「こんな使い方があるのか」と感心したし、…

「キャラクター」を書け

どんなジャンルであろうと、私は「リアリティの追求」よりも「その世界がどういうもので、どのような人物がどう考え、どう動くのか」がしっかり書けているか」が重要だと思っている。 特にミステリなんて、その極端に位置するようなジャンルなのだから、余計…

山口雅也「キッド・ピストルズの妄想」

キッド・ピストルズの妄想―パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫)作者: 山口雅也出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2000/04メディア: 文庫 クリック: 15回この商品を含むブログ (18件) を見るで、その「狂人の論理」をこれでもかとやってくれる山口…

ドラマ「ガリレオ」第九話・最終話 (原作:東野圭吾)

そこまでやって、勘かよっ! 途中までは悪くないと思ったんだけどなー。いや、そういう馬鹿馬鹿しい冗談も好きだけど、やるなら伏線張るとかして欲しかった。 映画が不安になってきた……

映画「魍魎の匣」(原作:京極夏彦) ナビゲーション番組「OPEN THE 魍魎の匣」

もうタイトルからしてセンスがない、と思って見たら語りにもセンスがない…… それはさておき、「姑獲鳥の夏」の映画は「文句あるか」とばかりに突っ切った感じだったから悪くなかったけど、「魍魎」は監督の方針もあるから「普通のエンターテイメント」になり…

太田忠司「東京『失楽園』の謎」

東京『失楽園(エンジェル)』の謎 (ノン・ノベル)作者: 太田忠司出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 1997/04メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見るこれ、良いです! 実際にはなかった火事、千鶴のパニックと赤い天使など、謎解きのロジ…

東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」

ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/01/11メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 55回この商品を含むブログ (129件) を見る序盤からメタっぽさ全開。傍点箇所には驚いたけど、ロジックの強度から見ると、…

綾辻行人編「贈る物語 〜Mystery〜」

贈る物語 MYSTERY作者: 綾辻行人出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/11/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見るほとんどの作品が未読でした、はい。 ・エラリー・クイーン「暗黒の館の殺人」 実はクイーンも初めて読むんで…

東野圭吾「どちらかが彼女を殺した」

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/05/14メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 176回この商品を含むブログ (230件) を見るここまで推理とギミックの密度がありながら、なお最後まで隠しきる挑発。 で、結…

ドラマ「ガリレオ」第八話 (原作:東野圭吾)

トリックは面白かったけど、数式を書く意味が全く無かった……

西澤保彦「腕貫探偵」

腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2005/07/16メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (44件) を見る正体不明、怪しすぎる探偵が愉快。 特に「スクランブル・カンパニィ」が良かった。

そういえば

中国語では、通行人のことを「行人」と書くそうです。 テキストで見て、思わず「ゆきと君?」と読んでしまった。