山口雅也「キッド・ピストルズの妄想」

で、その「狂人の論理」をこれでもかとやってくれる山口作品。個人的には「神なき塔」が良かったと思う。執念と救済の表裏一体。
「ノアの最後の航海」で見せたロマンティックなダンスも好き。思うにこのあたりから、山口雅也は「小説を書く」ということに慣れてきたのかもしれない。