キャラ読みについて

上のエントリとは全く関係ありません。今日あったことの話です。
初対面の人に「推理小説が好きで、好きな作家は有栖川有栖とか……」と言ったら、「私も結構ミステリー好きだよ」「有栖川読んでるよ」と返されました。嬉しくなって話を聞いていったのですが、どうもその人は「『ミステリというもの』が好きで読んでいる」のではなく、物語として読むか、あるいはキャラ読みしているとしか思えないのです。
それ自体を悪いとは言いません。読み物としてちゃんと評価されている、「ミステリ」を好きになるかもしれない人に出会いが与えられている、ということに非難は出来ない。
しかし「知ってるつもり」でいる人には腹が立ってくる。私はそんなものが好きなんじゃない、あなたは見るべき「本質」を見ていないと、叫びたくすらなる。


このブログでの私の発言から、「お前もキャラ読みしてるじゃないか」「『キャラの誰々が好き』とか『話として楽しめなかった』とか言っているじゃないか」と思われるかもしれませんが、それは誤解です。
なぜなら私は、作品をまず第一にミステリとして見ていて(ミステリであることを忘れず、と言ってもいいでしょう)、その上でこうして読んでも/読んだ方が面白いと思った場合にのみ、それを認めるから。
「キャラの誰々が好き」なんて話も、ミステリマニアとしか話さないしね。