斎藤環「社会的ひきこもり」

社会的ひきこもり―終わらない思春期 (PHP新書)

社会的ひきこもり―終わらない思春期 (PHP新書)

ひきこもる若者たちの多くは、かつて学校で強要された「平等幻想」を呪詛してやみません。ここに彼らの「去勢否認」の痕跡を認めることは、さほど難しくないでしょう。ひきこもる若者たちこそは、まさに強制された「去勢否認」の犠牲者として、終わらない思春期に呪縛されているのではないか。私にはそのように思えてなりません。


                       (p.210)

自分自身、14〜16歳くらいのころは、登校拒否したり逃げ出したり色々と厄介事を起こしました。それぐらいグチャグチャで辛かった時期を、今もまだ直視することはできません。
そんな中に、10年以上もとらわれている人のことを思うと、胸が痛いです。