ドラマ「ガリレオ」第七話 (原作:東野圭吾)

湯川の「名探偵の哀しみ」がようやく分かった!
いや、もっと早く分かっても良かったのに。私としたことが。
多分ですけど、湯川は小さい頃から、どうにもならない現実を嫌になるほど見てきたんですよ。それで、何もかもが完璧な、美しく正しい形で存在している世界を求めて、科学に行きついた。けれど天才であったが故に、必要以上のことをやってはいけない、感情をセーブしなくてはならないという枷を負ってしまった。
湯川の哀しみは、言ってみれば御手洗潔と江神二郎と京極堂の複合型なんですね。今回の話を見てようやく突きとめました。脚本家がそこまで考えているか分からないけど。