芦辺拓「十三番目の陪審員」

十三番目の陪審員

十三番目の陪審員

鮮やかな解体

陪審員制度そのものをトリックに繰りこみ、駄目だ駄目だと思っていたループが鮮やかに解体されたときのカタルシスといったら!
「いやー!」と快哉をあげたい。
「守るために」というのがまた良いですね。

陪審員裁判員制度についての意見

英語の授業で映画「12人の怒れる男」を見たこともあり、陪審員制度には前から関心を持っていました。
国民のための社会なんだから、一般市民が参加することは不自然ではありませんし、当然の義務*1であるべきです。
とはいえ、ただでさえ日本人は流されやすい上にメディアは無責任で偏見満載の報道をするし。きちんとした知識*2もないところに、いきなり施行するのは危険だ、というのが現時点での私の意見です。
正当な報道、きちんとした教育を!

*1:ある国では上流階級の人間が貴族院に参加しますが、それは無償で行われるのだそうです。「地位あるものの当然の義務だから」だとか。日本もこれを見習ってほしいな。

*2:例えば、心理学。「○○なんだから/○○なんてことをするんだから狂っているに決まってる!」と決めつけるワイドショーに汚染されたバカがいる。例えば、生物化学。血液型もDNA鑑定も遺伝も絶対じゃないと、それも知らない奴もいる。