高原英理「抒情的恐怖群」

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タイトルから連想するようなリリカルなイメージはあまりなく、どちらかといえぱ我が身の肉を恐怖で抱かれる、体の奥がスッと冷える感覚がします。その意味でも「グレー・グレー」が好きですね。作者のゾンビ愛も素敵です。

「町の底」は広義のミステリとしても良かったですよ。町に伝わる怪談を、民俗学的な解釈を交えながら血腥い過去に迫っていく展開です。