佐々木丸美「罪灯」

罪灯 (創元推理文庫)

罪灯 (創元推理文庫)

館三部作・孤児四部作が犯罪を目の当たりにした少女の視点なら、「罪灯」は犯意と狂気の正しい位置さえ見ようとしない少女。
どこに転ぶか分からないその意思に、道筋(ロジカルな起承転結)を与える最も美しい技法のひとつが本格ミステリだと思います。