西澤保彦「リドル・ロマンス 迷宮浪漫」

リドル・ロマンス―迷宮浪漫

リドル・ロマンス―迷宮浪漫

美貌の悪魔が人の感情を暴きたてる、という世界観に惹かれて読んでみた。
一話こそ普通(でもないか)ですが、身勝手な「感情」によって隠されていた、あるいは間違って認識していたことを暴く展開になっていきます。
これがまた良く出来ている。人間心理をこれでもかとばかりに書いている。
読後感は……良いようで、とんでもなく後味が悪い。しかし、それに酔ってしまうんだな。