東野圭吾「名探偵の呪縛」

名探偵の呪縛 (講談社文庫)

名探偵の呪縛 (講談社文庫)

内容ではなくて、「文庫書き下ろし」という形態について思ったこと。


ハードカバーやノベルスからの文庫落ちでない形だと、

  • 将来の副次的な収入にはつながらない。
  • ハードカバーほど出版にかかる費用がかからない。
  • 書店で大々的に祭り上げるには、見た目が小さいために目立ちにくい。
  • しかし売れっ子作家の場合、いくらかの収入は見込める。
  • ワンコイン前後で、消費者も手に取りやすい。
  • 企画ものは業界で話題になるので、一応目を通す人もいるだろう。

以上のことから、売り上げを前提とした普通の書籍よりも、実験的なことができるのではないか。