- 作者: 連城三紀彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1988/06
- メディア: 文庫
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手紙についての章で悲鳴をあげました。
女性、とりわけ若い女性は、手紙の文字では皆さん美人顔である。口紅でも塗るように自分の気持ちに化粧して書かれるか、読んでいて快いものである。(引用者中略)人は文字で語るとき、本音を少しでも美しく装い、ペンに夢を上乗せして書くようである。
「初夢来信」 連城三紀彦「恋文のおんなたち」文春文庫74頁より
いま自分がコンスタントに書く手紙というとファンレターなんですけどね……
掌編も主として夫婦関係を扱った作品で、特に「冬のコスモス」が良かったです。