ドラマ「ガリレオ」第4話 (原作:東野圭吾)

今回は「探偵・湯川学」そのものにスポットをあてたようです。
ただ頭がよく才能があるだけの科学者と、常人には辿りつけない域にいながら、それを律することが出来る湯川。
湯川がどれほどの自制心をもって研究にあたっているのか(=生きているのか)を思うと、ちょっと悲しくて、きゅんとします。
つまりドラマ版湯川も私好みの「名探偵の哀しみを持った探偵」だということです。


また今回、湯川の感情面も強く描かれていたように思います。
きっと研究室で白衣を脱ぎ捨て、そのままホテルまで走ったんだろうなー。萌える! 独占欲もちょっと出てきましたね。
トリックが分からず悩んでいるところなんか、すごく格好よかった。福山雅治ってあんなに演技上手かったんですね。
友達とも話したんですけど、普通の人が探偵を演じようとすると、「どこまで地に足着いたキャラクターで、どこまで(あるいは、どこからが)非日常なのか」が分かっていないので、どうしても演技が不自然になる。そこを行くと福山は、湯川を単なる変人とみなさず、どこまでも地に足着いた一人の研究者として演じていて、ミステリファンから見ても違和感がなくとても好感が持てます。福山ほど上手く「探偵役」を演じた俳優を、私は見たことがないかもしれない。
これは映画化される「容疑者Xの献心」にも期待していいかも。


ただ、紙の上の出来事のように殺人機械を称える犯人に「アニメオタクだった」という設定をつけたのが、ものすごく気に入らない。
オタクを含むアニメファン全体に対する誤解・偏見、そしてそれを助長させる原因だよ。