- 作者: 平石貴樹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2002/05
- メディア: 文庫
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――いや、そうとでも解釈するよりほか、およそそんなことをせねばならない理由は、誰にも丸っきり見当がつかなかった。しかも館中の数十のパズル全体が、そんな解釈をすっかり肯うかのように、何か奇妙な雰囲気、それも因縁めいた重苦しい雰囲気ではなく、道楽と酔狂の雰囲気、この事件は全部冗談ですので悪しからず、と犯人が度しがたくふざけているような不快な雰囲気を、捜査陣に対して漂わせている感じだった。
(19p)
あああああ本格ってこれよ! 最近読めてなかった、あの本格だよ!
もうちょっと重い感じのほうが好みだけどね。軽すぎると疲れるんだ。
あと、煎餅を食べる音の擬音は、「パリッ」だと思う。「ボリ」だと響きが美しくない。草加煎餅を食べてみなさいって。