以下、
Kyosuke Himuro 20th Anniversary Tour 2008 "JUST MOVIN' ON -MORAL〜PRESENT-"
9月5日 名古屋・日本ガイシホール公演の詳しい内容に触れています。
全体的にシングルの縦ノリ曲中心で、聴いた側からすると「氷室さんおめでとう祭り」な感じ。騒いで、浸ってきました。
会場の雰囲気
ロックのライブに行くのは初めて、ガイシホールも初めて。
懸念だった席はスタンド、ステージ真正面かつ一番離れた位置。ステージはタバコの箱くらいに見えます。登場した氷室さんも親指の爪くらいには見えました。瑞穂陸上競技場に比べれば可愛いもんです。冷房も効いてるし。
しかし「ヒムロー!」と野太い声が響くのは、男くさいを通り越してゲイゲイしい感じがしないでもない。さぞ浮いていたんだろうな、自分。
本編
覚えている限りでは、セットリストはこんな感じ。
- SLEEPLESS NIGHT 〜眠れない夜のために〜
- NATIVE STRANGER
- SWEET REVOLUTION
- WILD ROMANCE
- Girls Be Glamorous
- Claudia
- CLIME OF LOVE
- MISTY
- ダイアモンド・ダスト
- Be Yourself
- STAY
- SQUALL
- HEAT
- 季節が君だけを変える
- Marionette
- keep the faith
- Say something
- WILD AT NIGHT
- ANGEL
間に適宜MCを挟みつつ。つまり、
行くぜ! → 騒ぐぜ! → バラードコーナー → 爽やかに → BOOWYコーナー → もいっちょ行くぜ!
てな感じ。
終盤の「Say something」を除くと、シングルとライブ定番曲が中心ですね。これまでベスト的なライブでもマニアックな曲を入れがちだったのに対し、今回それが極端に少なくなったことは特筆に価します。
第一のピークは4〜7のあたり。掛け合いが多く、すでにこの時点で腹筋が痛い。耳もボーっとする。でも幸せ。
バラードは座って、時々目を閉じながら聞きました。氷室さんは一挙手一投足が美しいので、本当はもったいないのですが、目を閉じるとまるで全身に沁みるように響くんですもん。気持ちいい。
個人的には、この直後の「STAY」がとても楽しかったです。何を隠そう、私が氷室さんに興味を持ったきっかけは「STAY」だったのですよ。あまりの爽やかさに一発K.O.喰らったのが、つい昨日のよう。思い入れも強いし、今でも大好きです。
ちなみに、このあたりでようやくパネルに氷室さんのアップが映されたのですが、タンクトップにレースっぽいスケスケのカーディガン(上着?)をお召しになっているように見えました。いつかのツネ様ですか!? さすが氷室さん、きっちりハズしてくれます。
次は「めっちゃ懐かしい曲を」と始まったBOOWYコーナー。
「季節」からやったのは意外でした。歌詞の内容が重いだけに、もう少し後かと思ってた。しかし「ガラス細工のフィーリング」でオーディエンスがコーラスしたのが謎でした。「柏バカ一代」のウィーウィーよりも深い謎です。
ただ2曲で終えるのは惜しいぞ。「ONLY YOU」も聴きたかったし、他所では「FUNNY BOY」までやったっていうじゃないですか。これを逃したらもう一生聴けないかもしれないのに、なんでカットしますか。
気がつけば、あっという間に「WILD AT NIGHT」「ANGEL」。もう終わっちゃうの?
アンコール
いいえ、アンコールがとても充実していました。
- 魂を抱いてくれ(アコースティック)
- DEAR ALGERNON(アコースティック)
- RAINY BLUE(アコースティック)
- LOVER'S DAY(ピアノバージョン)
- CLOUDY HEART(シングルバージョン)
- LOVE & GAME
- VERGIN BEAT
- JEALOUSYを眠らせて
- SUMMER GAME
アコースティックギターを抱えて再び登場した氷室さん。
「ファンに感謝を伝えるために、アコースティックで」と「魂を抱いてくれ」を披露。
ヤワな生き方 笑ってた俺が
やさしい鼓動 時計代わりに こうして生きてる
抱きしめて背中をポンポンしたくなるね。
「DEAR ALGERNON」は、自分の鼓動を感じ取ろうとするように、静かに歌っていたのが印象的でした。
スポットライトが氷室さんだけを映す中、静かに聞き入っていると、歌い終えた氷室さんから「シンとすんなよ」と突っ込まれちゃった。ああ、本当にそこに氷室さんがいるんだなと実感します。
続けて「3日前の武道館では、天使が降りてきたのかと思った」「今日も降りてる」と言う氷室さん。「雨の中来てくれるファンに、今の気持ちにぴったりな曲を」と歌ったのは、なんと「RAINY BLUE」。歌いだしの瞬間、自分は心臓が口から飛び出るかと思いました。ライブの3日前(奇しくも武道館ライブの日)、ちょうど雨が降ってるからとこの曲を聴いていたのですよ。素敵すぎるプレゼントに、「RAINY BLUE」は大好きな曲になりました。アコースティックで奏でられた音を、忘れることはないでしょう。
「LOVER'S DAY」、氷室さんはもしかしたら涙ぐんでたかも知れない。20年だもん、私が生きていた時間より長いよ。それが一気に駆け巡ったんだろう。
BOOWYバージョンの「CLOUDY HEART」(あたしはこれを聴きに来たの!)を挟んで、ふたたび燃えるぜバーニング。「VERGIN BEAT」の異様な熱気に気おされつつ、しっかりガッツガッツ言ってきました。これを聴かずに帰れるかっての。
まとめ
今回のツアーは、ライブ中のMCで何度も口にされたとおり、氷室さんがファン・スタッフ・支えてくれた人に感謝を言う場なのでしょう。つい最近ファンになったばかりの自分には受けとめられないくらいの愛情を感じました。
個人的には、欲を言えばもう少しBOOWYの曲もやって欲しかったんですが(これをのがしたら以下略)大好きな「STAY」、素敵プレゼント「RAINY BLUE」も聴けたし、騒いで浸って幸せを噛みしめることができました。
長丁場のツアーはまだまだ続きます。そして氷室さんの人生も。この人がいない世界なんていらないと思える人と、同時代を過ごせることは奇跡のようです。
こぼれ話
・このライブは、中学の頃からの友人と一緒に参戦しました。お互いの最もアレなオタの顔も知っていると言える彼女でさえ見たことがないほど、自分は熱狂していたそうです。
・ちなみに彼女は氷室初心者ですが、このライブを見て「格好いいね、見とれたよ」と言ってくれました。よしよし、そのままこっちにおいで。
・ここまで総決算的な内容のライブにもかかわらず、「KISS ME」が入っていないところが非常に氷室さんらしいセレクトです。
・「LOVER'S DAY」のように、歌詞の内容がファンへのメッセージに変貌するという意味では、「HEAT」もそうだったのではないかと思います。
お前の腕に抱かれて 愛の意味を取り戻せるのさ
傷ついてた胸に
温かい雰囲気に包まれていてとても素敵でしたが、この曲は裏拍で手拍子入れるべき。