道尾秀介「鬼の跫音」

鬼の跫音

鬼の跫音

収録作「ケモノ*1」が傑作で、物語展開と違和感のない叙述トリックとが互いに生かされ合っています。
この作者の本を読むのは初めてでしたが、全編通して、鴉モチーフや少年の狂気などちょっと麻耶雄嵩に似た印象を受けました。
それにしても、何をクリスマスイブの朝からこんな鬱ホラー小説を読んでいるのだろう自分。

*1:本当は漢字1字で書く獣偏みたいなやつ。変換で出てこない