勝手に読書デートをしかける

本を贈る、という行為について考える。
プレゼントする時は真面目に選んだものであれネタであれ、相手に抱いているイメージが反映されるものだと思うのだけど、本の場合は「これを手に取る、あるいはもし叶うなら読むあなたが見たい」という面はないだろうか。


もし、心の琴線に触れるものがあれば嬉しい。
面白いと思ってくれたら私も喜ぶ。
私があなたに見せたかったものから、あなたが何かを読み取ってくれたら言うことはない。

C4インスト@名古屋

ということをまったく考えないで質問してきました。
遅ればせながら9月の名古屋インストアイベントから、メモまでに書きとめておきます。
メンバーからアルバムの話を始めるような流れではなく質問用紙への回答を行う形式のトーク会+予定時刻超過のため隣の公園(というか路上)での握手会という衝撃の展開……


質問:女性に一冊、本を贈るなら何を選びますか?
結構考えた割に単純な質問(笑)。
アルバムの内容についてはブックレット読めば書いてあるし、音楽的なことは誰かが質問するだろうし、かといって新規ファンにはメンバーの人となりに突っ込んだ質問も思いつかないし……
そこで前日までに過去のインストレポを探したらちょくちょく本の話題があって、じゅんじさんも結構読むみたいだったので、だったら好きなことにしよう!と。好きな作家、感銘を受けた本あたりは既出だったので、「女性に」というのがミソだったつもり。


Tomoiさんは読まない、大村さんは「人の考えを知るような本が好き」とのことで格言集や伝記など。
じゅんじさんは村上春樹ダンス・ダンス・ダンス」を読んでほしい、と。
TOKIさんは日頃紹介している作品の他に経営学や哲学なども多く大量の本を所有していらっしゃるそう。
「"女性に"、というのが難しいですね」と少し悩んで(それが見たかった!)、以前Twitterで書いた「男が良いと思う男と女性が良いと思う男はだいたい一致しているけれど、男が良いと思う女性と女性が良いと思う女性は違う」という話に繋がることから渡辺多恵子「ファミリー!」をおすすめ。


TOKIさんが一番、「こういう反応が見たかった!」という目的通りだったので満足!
どんな人を想定して、何を読み取ってほしくて選ぶのかという過程まで見られたので楽しかったです。
単におすすめを、って聞いたのではない部分に引っかかってくれたから、考えてから「あ……あれだ」と答えが浮かんだら、絶対面白い。今度読んでみる。