連城三紀彦「青き犠牲」

何を言ってもネタバレになりそうな長編。
メイントリックを明かす一文からそれでも終盤まで何度も"真相"が反転すること、序盤の青春ミステリめいた雰囲気がどんどんイヤミスになっていく過程が良かったです。


文春文庫の初版で所有しているので、読み終えてから奥付を確認したら発行が自分の誕生月と同じだった。
生まれた頃に、(文庫だけど)新刊として書店に並んでいたんだねえ。よくここまで来てくれたねえ。