Jリーグサポーターとパーソナルカラー 迷走編

プロローグ

2019年12月、私はサポーター人生のちょっとした危機に瀕していた。
応援している選手が当時所属していたクラブを退団することになり、次の移籍先はこれから決めるという時期。自分の半身が日ごとに切り刻まれるようだった。
食事も適当になり、何をやる気も出ない。挙げ句にあらゆるものの購買意欲が減退した。

「来季何色を着ることになるのか分からないから服を買えない」
こうして暗い気分の人間は黒い服ばかり着るのか、と思った。


と言いつつ落ち込んでいた心がAngeloのライブに助けられ、直後から名古屋の面々も契約更新が決まっていき、年が明けるとその選手の移籍先も決まってようやく私も落ち着いた。

今度は黄色と青のユニフォームのクラブ。
ユニフォームに合わせて服を買ってきたから、黄色は近年持ってなかった。あんなに強い色を私は着られるだろうか? 合わせる服はどうしよう?
けれど、サマーだって色合いや着方に気をつければイエローも着られるはず。何だったら名古屋グランパスのもう一つのクラブカラーでもある。きっと難しくはないと思った。
私のイエローを探すんだ!

逆説

ところがこれが難航した。
理由はわりと簡単で、合わせる服を持っていないからその時は冬〜春物が出始めた頃だったので、売られている黄色い服はタンポポマスタードのようなイエローベースの黄色が多かったのだ。理論だけで否定せずできるだけ試着してみたが、やはりしっくり来なかった。
ブルーベースに合うとされるレモンイエローも何か違う気がした。レモンのグッズは何も考えなくても大量に増殖しているのに。


そうこうしているうちに新体制発表会(開幕前の選手・スタッフ編成やチームビジョン等のお披露目式のようなイベント)で新ユニフォームが発表される。
補強の目玉である彼の、鮮やかな蛍光イエローを纏った写真を見た。彼は過去にも黄色、オレンジ、赤、代表の青いユニフォームを着ていたが、暖色の方がスタイルアップするように思う。スプリングさんなのだろうか。

ちなみにゴールキーパーのユニフォームは水色と黒。
イエローにはあんなに悩んだのに、こちらは試着すらしなくても分かる、絶対に私は似合う。
そして私は静かに悟る。これからは青の部分で生きていくのだということを。
(アルビレックスでも同じことを言っていた)

迷路の出口を求めて

実際にはここまで書いた以上に迷走しており、数年ぶりに服装迷子になった。
寒色と黒とよく選んだサマーの配色、それで形に気をつければそこそこ失敗しないはずなのに、どうしてこんなに何もかも分からなくなってしまったのか。
色、形やテイスト、雰囲気、無数に存在する要素のどれを選べばいいのか、本当に分からなかった。


立て直さなければと思っていると新型コロナウィルスのための自粛生活が始まり、自分の行動の目に見える成果が欲しかったこともあって、オンラインで顔タイプ診断を受けることにした。

顔タイプ診断についてはこちらをご覧いただきたい。
kaotype.jp

顔タイプ診断では、顔の輪郭やパーツの特徴やバランスなどから顔のタイプを分析することで、似合うファッションのテイストや髪型などを導き出します。

(https://kaotype.jp/kaotype/より引用)

「人の言うことに囚われずに好きなものを着ればいい」とはよく聞くが、蛍光オレンジを着て化粧が消え失せた経験があるのでイメージコンサルティングの理論は侮れないと思っている。


結果は大人×直線のクール。
……正直、よく私が人から持ってもらうイメージからして一番遠いと思っていた。
しかし、「落ち着いたフェミニンスタイルが結局自分には合っているのだ」と再確認できて、ひとまず私の迷走は止まった。
なお調べるとクールタイプは寒色と相性がいいようで、ここでも私は青に寄るようだった。納得……。


このコロナ禍なので結果をすぐに活かすのは難しいと思うけれど、機嫌よく過ごすための方法をひとつ手にしたと考えて、事態が少しでも穏やかになること、そして来たる熱狂の日々を待つことにする。