2014-01-01から1年間の記事一覧

ミステリー文学資料館編「恋愛ミステリー傑作選 恋は罪つくり」

恋は罪つくり (光文社文庫)作者: ミステリー文学資料館出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/07/12メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る日本文学史における恋愛ミステリ、またそれを得意とする作家の短編を集めたアンソロジー。 …

新津きよみ「ダブル・イニシャル」

ダブル・イニシャル (角川文庫)作者: 新津きよみ出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/05/25メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見るイニシャル二文字が同じ既婚女性を狙う連続殺人事件、それを追う刑…

連城三紀彦「牡牛の柔らかな肉」

牡牛の柔らかな肉 (文春文庫)作者: 連城三紀彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1996/12/10メディア: 文庫この商品を含むブログを見る反転と嘘を重ねて騙し続けるコン・ゲーム小説。ある企みのための三億円奪取と、尼の目的へと収束する終盤の伏線回収が読…

東雅夫編「少女怪談」

少女怪談 (学研ホラーノベルズ)作者: 生島治郎,大槻ケンヂ,森村誠一,大原まり子,高橋克彦,石原慎太郎,村田基出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 1994/12メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る全編、少女が登場するホラー・幻想…

相沢沙呼「ロートケプシェン、こっちにおいで」

ロートケプシェン、こっちにおいで作者: 相沢沙呼出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2011/11/19メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (29件) を見る「午前零時のサンドリヨン」は役割期待を背負おうとする初と、特別(に思えるよう)なこと…

西澤保彦「ぬいぐるみ警部の帰還」

ぬいぐるみ警部の帰還作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2013/06/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る美貌にしてぬいぐるみ大好きの音無警部シリーズ、特に良かったのは「誘拐の裏手」ですかね。単純に見えた事件の現場に…

ピーター・トレメイン「化粧ポウチ フィデルマ最初の事件」

ミステリーズ! vol.65作者: 樋口有介ほか出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/06/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る法律学校に入学した16歳のフィデルマが宿舎で盗難にあう話。 お決まりの傲慢な女の子とか同室の子と話し合うことと…

多島斗志之「クリスマス黙示録」

クリスマス黙示録(双葉文庫)作者: 多島斗志之出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2009/12/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見る

伊坂幸太郎「重力ピエロ」

重力ピエロ (新潮文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/06/28メディア: 文庫購入: 19人 クリック: 204回この商品を含むブログ (829件) を見る

有栖川有栖「望月周平の秘やかな旅」

時系列で区切られたため「江神二郎の洞察」には収録されなかった短編。掲載雑誌を購入したので再読しました。 大学書店に新しい本が入るのが速すぎるという日常の謎とセンチメンタルジャーニーの話です。望月の行動がロマンチックなのに対して真相がやや悲し…

カトリーヌ・アルレー「白墨の男」

白墨の男 (創元推理文庫 (140‐19))作者: カトリーヌ・アルレー,安堂信也出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1982/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る

今邑彩「卍の殺人」

卍の殺人 (創元推理文庫)作者: 今邑彩出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1999/01メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る卍型に噛み合う館に住むふたつの家族に起きる連続殺人事件。トリックは単純ながら事件のシナリオが魅力的で…

多島斗志之「少年たちのおだやかな日々」

少年たちのおだやかな日々 (双葉文庫)作者: 多島斗志之出版社/メーカー: 双葉社発売日: 1999/08/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 48回この商品を含むブログ (38件) を見る家におきておきたくない系のイヤな短編集でした(褒めてる)。 「罰ゲーム」が特に…

麻耶雄嵩「さよなら神様」

さよなら神様作者: 麻耶雄嵩出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/08/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (24件) を見る白眉は「バレンタイン昔語り」、絶対の神様により犯人の名が明かされているにもかかわらずさらに動機以外の謎が存在し、またメイ…

泡坂妻夫「妖女のねむり」

妖女のねむり (創元推理文庫)作者: 泡坂妻夫出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/06/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る輪廻転生を語る女性の変死に始まる幻想的な作品で、とりわけ倒錯した論理で動く集団とそ…

佐々木丸美「雪の断章」

雪の断章 (創元推理文庫)作者: 佐々木丸美出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/12/21メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 11回この商品を含むブログ (22件) を見るなんて強い少女だと思う。ただ一人で恋のためだけに生きている。丸美の世界に流れている…

高殿円「シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱」

シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱作者: 高殿円,雪広うたこ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/07/24メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (11件) を見る友情あり冒険あり豪華なタクシーありSFめいてもあり、面白かったー! 意外にホー…

カトリーヌ・アルレー「罠に落ちた女」

罠に落ちた女 (創元推理文庫 (140‐20))作者: カトリーヌ・アルレー,安堂信也出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1983/09メディア: 文庫この商品を含むブログを見る本格的なトリックはないサスペンスパニックものでした。これはこれで面白かった。

山口雅也「日本殺人事件」

日本殺人事件 (創元推理文庫)作者: 山口雅也出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/10/25メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る花魁殺人事件の論理もさることながら「侘の密室」の幕切れが凄まじい。

連城三紀彦「さざなみの家」

さざなみの家 (ハルキ文庫)作者: 連城三紀彦出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2002/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る三世代の家族の”嘘”をめぐる小さなエピソードで回転していく物語。

青柳いづみこ「ピアニストは指先で考える」

ピアニストは指先で考える (中公文庫)作者: 青柳いづみこ出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/12/18メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る”ピアニストの思考”をテーマに指、爪、ペダル、椅子、楽譜、コンサート、…

多島斗志之「追憶列車」

追憶列車 (角川文庫)作者: 多島斗志之出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2013/07/17メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る表題作の雰囲気が好きですね。

森川智喜「キャットフード」

キャットフード (講談社文庫)作者: 森川智喜出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/09/13メディア: 文庫この商品を含むブログ (9件) を見るこれはクライマックスの格好良さに尽きますね!

阿部智里「烏に単は似合わない」

烏に単は似合わない? 八咫烏シリーズ 1作者: 阿部智里出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/06/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (20件) を見る

篠田真由美「屍の園 桜井京介epIsode 0」

屍の園 桜井京介episode0 (講談社ノベルス)作者: 篠田真由美出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/03/06メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る

連城三紀彦「一夜の櫛」

一夜の櫛 (新潮文庫)作者: 連城三紀彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1988/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る

田中啓文「真鍮のむし」

真鍮のむし (永見緋太郎の事件簿) (創元推理文庫)作者: 田中啓文出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/03/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見るドラマーじいさんとギラギラしたアマチュアジャズマンと、ただただ楽器が好きな子どもに囲ま…

門井慶喜「人形の部屋」

人形の部屋 (創元推理文庫)作者: 門井慶喜出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/05/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る

多島斗志之「症例A」

症例A (角川文庫)作者: 多島斗志之出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/01/24メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 93回この商品を含むブログ (80件) を見る教科書の事例を読んでいるようでなかなか進まなかった(心理学科卒)のですが、少女の診断名と臨床心…

永井するみ「隣人」

隣人 (双葉文庫)作者: 永井するみ出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2013/08/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る狂気や殺意とすら呼べないほどの、当然のような境界を書くのが上手い作家さんだと思います。収録作では「至福の時」が最も好きで…